シンポジウム ー建築家フランク・ロイド・ライトのヴィジョンー 『ブロードエーカーシティ』と『ユソニアンハウス』 ケビン・ニュート氏の著書『フランク・ロイド・ライトと日本文化』への助言や、自身の著作『フランク・ロイド・ライト のユソニアン住宅』の中に述べられた、ライトの建築への深い造詣とユソニアンハウスの考察を、ケンブリッジ大学 名誉教授のジョン・サージャント氏が語ります。 また共立女子大学国際学部教授の生井英考氏からライトがブロードエーカーシティの提案をした当時のアメリカの社会 情勢についてお話いただき、ライトの提案の背景となったものは何であったかを考察します。 加えて永年にわたりライト建築の研究を続けてきた工学院大学名誉教授の南迫哲也氏と、ライトが記した“ことば”から 彼の思想の原点を探り、その建築哲学の根幹を研究されている福山大学工学部の水上優氏のお二人をお招きし、ブロー ドエーカーシティの中で計画された建物や、その社会構造の考え方を解説いただきます。 タリアセン・イブニング 元タリアセン・アプレンティス(ライトの建築学校の卒業生)であり、フランク・ロイド・ライト財団の理事でもあった、 デイビッド・ダッジ氏がアプレンティス時代の体験を通して、そこで学んだ建築哲学や、ものを創ることへの姿勢を、 当時の写真などを交えながら語ります。 また後半は、食堂へと会場を移してドリンクサービスの後、元タリアセン・アプレンティスたちが提案して再現された、 当時のタリアセンでのディナーを摸した晩餐会を開催します。 アメリカの着飾らない素朴な食事を楽しんでいただきながら、東京藝術大学の学生のみなさまによる弦楽奏も予定して います。 秋の夜のひとときを、遠くアメリカの地へ想いをはせながら、ゆったりとお楽しみいただければと思っております。 |